緑の協力・掛川隊訪中団に参加
1998年7月22日(水)

大雁塔=秦の兵馬傭坑=華清池=昼食=土産物店=陜西省博物館=碑林=南門=餃子店=屋台

    西安観光の1日
 本日は、大雁塔=秦の兵馬傭坑=華清池=昼食=土産物店=陜西省博物館=碑林=南門=餃子店=屋台と大忙し。
ホテルの朝食は、バイキングで、和食、中華、洋風と3種類ある。
和食は、ご飯に味噌汁があり、梅干し、御新香と全く日本風に出来ます。
西安は、唐の時代の都長安であり日本で言えば奈良、京都に相当する落ち着いた歴史の町です。
中国の人達とっても人気のある観光地で、水曜日なのに人出も多かったです。
    大雁塔・大慈恩寺

 西安での最初の観光地、大雁塔(入場料、10元)に行く、中国の人達も大勢来ている。
ホテルから大雁塔に行く街の様子は、朝、体操をする人、太極拳をする人、ダンスをする人賑やかだ。
まず、お線香(これが太くて長い)を買って供える。なかなか火がつかない。
気が付くとみんな先に行ってしまった。仲間達は、誰もいない。
最初から迷子か、と焦って急いで追いかける。
油井さんと莉さんが待っていてくれて辛うじて仲間達に追いつく。
塔の中は、急な階段で上まで登ることが出来る。
各階ごとにお土産を売っている、詳細な西安の観光地図を手に入れる。
また、窓が開いていて四方が眺められる。
写真を撮っていると、え、一緒に撮ってとモデルを頼まれる。(こんなので良いのかな、南門でも頼まれた。)
土地勘がないので良く判らないが、兵舎とか大仏とかが見える。

    秦の兵馬傭
 次に高速道路を使って郊外に出て秦の兵馬傭に向かう。
高速道路は有料でないので、いつの間にか入ってしまう。
周囲は、田園風景となり、桃、葡萄等の果樹園。玉蜀黍畑が拡がる。
春には、花が咲き、芽吹き、若葉が美しいとのことです。(長安の春だあ!)
右に始皇帝陵を見て兵馬傭に行く。この付近の一大観光地で、大勢の人でごった返している。
入口の手前右側は、市場のようになっていて動物の毛皮などがぶら下げられている。
ワシントン条約で日本には持ち込みできないと思われるが、帰りに覗いてみる。
門を入るとフィルムを売る露天が並んでいる、メーカーは、フジが多い。
(但し、その後コダックが中国第2のメーカーを買収して進出したとNHKテレビでやっていた。)
1号館にはいる、大きな鉄骨の体育館のような建物でその大きさに吃驚。
最前列に掘り出され、復元された庸が並んでいる。
その後方には、掘り出されたままの状態で、倒れ、重なったままで保存されている。
その後ろは、まだ発掘されずに埋もれたままで、現在も調査が続けられている。
建物内は、撮影禁止で、1ヶ箇所だけ有料で業者が記念撮影を行っていて、出来上がりをホテルに届けてくれる。
見学路は、ぐるっと回廊になっていて、真ん中に橋がある。
橋の上からは、倒れて出土したままの状態の兵馬傭や、現在の発掘状態を間近で見ることが出来る。
また、回廊の一部に出土された兵士の像が展示してあり、近くで見られる。
復元され、整列されたものについては、以前見た写真通りで感動は少なかったが、
全体の大きさ、出土されたままの状態の像は、現地ならではの感動を与えてくれる。
2号館は、もう少し小さいが、設備は、1号館よりも整っている。
帰りがけに、左側の市場にちょっとだけ足を踏み入れる。
毛皮の他にもいろんな物を売っていて面白そうな所だが、時間がなくて見れなくて残念。
帰りがけに、道端の露店で桃とか西瓜とかの果物を売っている。
その内の1軒で桃を買う、なかなか美味しい桃でした。

    華清池
 その次の観光地、華清池(入場料、30元)に回る。
始皇帝と楊貴妃の別荘地で、温泉が出ていたという。
また、この裏山で、国民党の蒋介石が共産党軍に捕らえられた所として有名である。
現在は、始皇帝、楊貴妃の使っていた温泉跡が発掘され見ることが出来る。
また、温泉は出ていないが、裏山では火山の名残か蒸気も見え、何か工事が行われていた。
池の中に白い、楊貴妃の像が不釣り合いに置かれていて、全体的殺風景となっている。
観光地としては、何か物足りなさを感じた。
その後、昼食、土産物店と回る。

    陜西省博物館
 午後から西安に戻り、陜西省博物館に行く。
ここの博物館は、先史時代から年代順になっていて、その年代の概要の説明があり、
ガラスの中にある主要な文物が展示されている。
ここでの莉さんの解説は、見事でした。しかし、時間の関係で全部を理解出来なかった。
この博物館は、割と新しいが、展示物、展示方法が考えられており良くできています。
再訪して半日ほど時間をかけて、じっくりと見学したいものです。
 ここの土産物屋が良い、私はトランプを買ったが、他にも適当な値段で気の利いたものがある。
印鑑も印材を頼むと、彫ってホテルまで届けてくれるとのこと、
平山郁夫先生の印鑑も彫ったことがあるとのことです。蔵書印等がよいと思う。
    碑林
 ここは、石碑の博物館といったところ。
全国に散在する昔からの石碑の散逸を防ぐために設けられたもの。
石碑の数は何千のとかあるのだろう。
有名な書家のものは全て揃っているはずだ、書をたしなむ人にとっては楽しみの多いところだと思います。
残念ながら私は全く駄目で付いて行くだけです。
 例によって莉さんによる詳しい解説が始まります。本当に良く知っている、感心してしまう。
一番最後にくっ付いて行くと、変な2人組が我々の後ろを付けているのに気づく。
公安関係か、スリの類かは判らないが後ろを注意しながら進んで行く。
途中石碑が順路の両側に別れた場所に来る。
わざとみんなと離れて別の方に行き、怪しい2人組の後ろの回って観察するとやはり我々の後ろを付けている。
一通りの説明が終わって土産物を販売する所に来る。
気が付くと2人組は、いつの間にか姿を消していた。やっぱり公安関係だったと思われる。
 ここの土産物は、確かだそうだ、拓本が沢山ある、私でも知っている王義之とか本物です。
値段も適当で買いやすい。ただ興味がないので良いものかどうか判定が出来ない。
ただ、莉さんの話だと街頭で売っているものは偽物が多いが、 ここのものは石碑から直接採ったもので本物ということです。
本当は、ここでの宝物は、売店の女の子、片言の日本語がしゃべれて可愛い。
残念ながら写真を撮るにもカメラ(一眼レフの方)が動かない。
拓本の他には、墨、硯が沢山あります。
    南門

 時間がなくなって西門の予定が南門に変更になる。碑林から近い。
(昨日西安観光一カ所が飛行機のトラブルで1日使えなくなり、1日で西安観光となり時間が不足する。)
西域への入口となる長安に最初に入ってくる所として知られている。
直前にアメリカのクリントン大統領が訪問しておりテレビに映っていた。
そのときの歓迎の飾りが未だ残っている。
 城壁の上は、20メートル位の巾があり、市内を囲む全ての所に行けるようだ。
歩くのは大変で、馬車が用意されている。
 城門の上が博物館になっている。もう飽きて皆に付いて行かずに城門で写真を撮る。
遥か南をみると以外と緑が多く、遠く南の方から都、長安を目指して来る人並みが目に浮かんでくるようだ。
振り返って北側、西安の市内は、あまり背の高い建物は多くなく、午後の光に静かに沈んでいる。
(尤も、城門の上に建物があって、ぐるっと回り込まないと見えない。)
 同じ思いの人2、3人と写真を撮り合っていると、中国の若い人達が寄ってくる。
カメラをを出して撮ってくれとのこと、カメラは日本で言えば、2、30年前のカメラだ。
グループを撮った後で一緒に写って欲しいと言われる、え、また、か。私でいいかんね。
 町中の喧噪もここまでは上がってこなく静かだ、城門の真上に立って、もう一度眺める。
南遥か遠く中国の大きさが感じられる所だ。と、感傷に浸っているとまた、置いて行かれる。
急いでバスに戻る、良かった、今度は、最後ではなかった。
西安では、西門、西域への出口、シルクロードの出発点に行きたかったが、残念。

    西安の屋台のこと
 夕食は、西安名物の餃子店、ステージでは、西域風の胡弓と琴の演奏。
最初は、テーブルを囲んで次から次へと出てくる餃子(日本のシュウマイみたいなもの)をおとなしく食べていたが、
途中からは、席順が乱れて、各人それぞれ、今回の旅の思いで、収穫を話し合うようになる。
適当にお腹が膨れたところで、食事を終えて一旦ホテルに戻る。
その後、有志で夜の西安の街に繰り出す。
 タクシーは赤のシャレード、初乗り13元、4台で西安の中心街に向かう。
私の乗ったのは、2番目でしたが先頭の車を追って右へ、左へ、追い抜き、対向車とすれ違いを猛スピードで 駆け抜ける。
時には、車はもちろん、人、荷車が横切り危険きわまりない。
暫く走って西安の下町の繁華街に着く。
ああ、1台こない、迷子になった。
暫くは、待って、探すが見つからない。しかたなく車を降りて街を歩く。
幸運なことに迷子になった1台が追いついてくる。
 雰囲気は昭和の30年代の日本のどこにでもあった屋台(静岡市だと青葉通り)そっくりでした。

バイオリンを抱えた流しの音楽は、どこか西域風でした。
 西安は、わずか1日でしたが良いところと感じました。再訪したいところです。

時期は、春。
西門と陜西省博物館を見て、陜西省博物館で蔵書印を作成し、土産を買う。

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