駿河台森づくり・活動報告

被災ドングリの植樹(D-Project)

日時平成27年6月13日(土)
場所プロジェクトD・福島ふれあいの森、郡山市平田村闇沢の国有林
内容
被災ドングリの植樹(D-Project)

東北大震災の被災地でドングリを拾い集め、それを各地で苗に育てて被災地に戻そうという活動(D-Project)があります。
森づくり委員会でもこの活動に参加し、会員がそれぞれ被災ドングリを3年近く育てて、クヌギの苗を作りました。
全国からそうした苗を集めて東北に戻すための植樹祭が6月13日に福島県の郡山市近郊で行われ、
当会からも3名がこれに参加しました。

各会員が育てた苗、約35本を集めて車に積み込み、福島に向かいました。
前日に藤枝を発ち、植樹場所にほど近い白河市近郊の新甲子温泉に前泊、
翌日午前中に行われた植樹祭に参加しました。
前日は小雨模様でしたが、当日は一転してよく晴れました。
植樹するには日射しが強すぎたかも知れませんが、
少し高台になった植樹地には心地よい風が吹いていました。

植樹の場所は「プロジェクトD・福島ふれあいの森」と名付けられた郡山市平田村闇沢の国有林の一角です。
プロジェクト事務局によると、本来は津波被害を受けた海岸近くに植樹したかったようですが、
諸般の事情でそれが叶わず、海からは遠いこの地になってしまった由
。小高い丘の上の比較的平坦な場所で、もともと林だった所が農地として開墾され、
使われずにいた所を林に戻すのです。
何だかあまり復興と関係ないような気もしますが、
福島の自然を回復する象徴的な行事と理解しました。

関東圏を中心に30名ほどの参加者が集まり、植樹を行いました。
参加者は団体で参加した大学生など、若い人、
それも女性が多いのが印象的でした。
他に家族連れや個人で参加したという方もありました。
静岡からの参加は、中でも一番遠方からの参加だったようです。
各地から郵送で集められた苗が300本ほどあり、それを皆で手分けして植えました。
我々は後で識別しやすいように、先ず自分たちが持参した苗を一つの区画にまとめて植え、
その後他の参加者と一緒に残った苗の植樹を続けました。
駿河台の法面と違い、整地された場所で土も軟らかいので作業は簡単、
予定した場所を1時間半ほどで全て植え終わりました。

集められた苗は殆どがクヌギで、それに若干のコナラが混じる程度でした。
もっと色々な樹種の混交林になった方がより自然の復活につながると思いましたが、
それも「象徴的行事なので」と割り切りました。
植樹地の周りには、大敵のクズも沢山見られましたので、むしろ今後のメンテナンスが大変だろうと思います。
地元の環境活動団体が、今後継続的に面倒を見てくれるとのことでした。

植樹の終了後は全員で近くの森林公園に移動、主催者が用意したバーベキューや豚汁で昼食をとりました。
和気あいあいの触れ合いの場ともなり、当会のO会長も女子学生達とのとの交流を深めたようです。
ただ我々は遠方まで帰るので残念ながら途中で失礼し、ひたすら車を走らせて8時頃無事駿河台に帰着しました。


静岡から持参した苗を植えた所


おじいさんから孫の年代まで幅広い年齢層、参加者全員で記念撮影。


白鴎大学の女子大生と仲良くなりました。
背景の山は、蓬田岳、円錐形の形の良い山でした。


昼食、バーベキューが用意されていました。

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写真撮影とこのホームページの制作者-大石幸雄-Oishi Yukio
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