The Room of Naturalist/道しるべ・駿河の山/足久保の山

釜石峠、突先山、大山

大山と突先山、中村山から 1998.1.31

1.概要

静岡市内から北北西に奇麗な三角形を見せる。頂上からの見晴らしもよい。
捲道コースと沢コースがあるが、現在は、沢コースをゆき、途中から捲き道コースに接続する。
途中の釜石峠は、以前の明るい峠とは違って深い杉林の中の薄暗い所となった。
足久保に車を置いて釜石峠、突先山、大山と繋ぐと、日帰りハイキングの回遊コースとなる。
大山はNTTのアンテナがあるが、明るく見晴らしの良い山で、静岡市内、駿河湾が見通せる。

・標高1021.7m、(突先山)1:25,000地形図・牛妻、駿河落合

2. 1993年2月20日(土)天候、晴れ

 (1)山行記

メガネ橋から釜石峠
足久保奥組の先登山口まで車を入れて、メガネ橋を超えて、林道左脇に車を置く。
登山道入り口の標識があり、ジグザグに登るとすぐに杉林となる。
暫くで右手から、下の登山口からの巻道を合わせる。
左下に林道を見ながら行くと茶畑の中、山腹コースと沢コースに分かれる分岐点に来る。
沢コースは崩土のため危険の注意があり、山腹コースを行く。(現在は、逆に沢コースを行く。)
茶畑の中、右手に直登する、また杉林となる。間伐されて歩きにくい所は、ほとんど直登する。
林の中に、モノレールが伸びている。
 途中、暑くなりセーターを脱ぐ、下から35分程歩いたところで、巻道となる。
(小休止するのに適当、着ている物の調整に良い。)
よく踏まれた道が林の中をトラバースして伸びている、数回小さな沢をわたる。
途中、右手に大棚山への道を分ける。
(標識があり、大棚山への鞍部に行くとの事。突先山で一緒になった人に聞く。)
比較的大きな沢、山葵がある沢を渡るり、峠への最後の水場、黒い岩をチョロチョロと流れる沢を跨ぐ。
ここから峠までは、30分ぐらい。
 左手、稜線が近くなり峠に着く、峠は稜線から50メートルほど先にある。
お地蔵様が祭られており、大きな杉が2本立っている。
お地蔵様の前には、蜜柑が二つ。お賽銭を上げ道中の無事を祈る。
峠の先は、よく踏まれて、彫り込まれた道が栃沢方面に下っている。
右手へは、中村山、大棚山の標識がある。稜線に戻り、突先山を目指す。

釜石峠から突先山
 杉の林を急登する、振り返ると、遠くに南アルプス、聖岳、青薙山が見える。
大棚山、中村山が見えてきて、安倍川東山稜の上に、富士山も顔を出す。
霜溶けの歩きにくい道を行くと、珍しく、唐松の林となる、峠から30分歩いてもまだ頂上にこない。
 更に15分の標識が出てきた、それを見て小休止する。歩きはじめてすぐに頂上に達する。
三角点と大きなブナの木があり、いくつもの標識が賑やかだ。
その後頂上付近は、伐採され見晴らしが良くなった。
東、北側は、植林された杉林、西側は雑木林。
東側は、竜爪山、真富士山、十枚山の安倍川東山稜、富士山が見える。
北側は、遠くに、南アルプス、聖岳、赤石岳、荒川岳、悪沢岳と青薙山が見える。
近くには、大棚山、中村山が見える。
南側はほとんど見えないが、アンテナのある大山が見え、下の方に林道と、そこにある車が見える。
西側は雑木林で遠くは見えない。
 握り飯とラーメンの昼食にする。お湯を沸かしていると一人登って来る。
木が大きくなって見にくくなってきたとの事、何回か来ているようだ。
その人は先に行く。(その後、頂上付近の木が切られたので見晴らしが良くなった。)

突先山から大山
 このまま戻るのでは少し物足りないので、大山に行くことにして出発する。
すぐ、5分ほど下ると林道に出る、山仕事の軽トラックが止まっている。
林道は行かずに、左手の山道にはいってみる、すぐに下に下がって行くので林道に戻る。
林道終点の小屋で休んでいる山仕事の夫婦に声を掛け、道の状況を聞く。
左手の山道は、いま作業をするために作った道ですぐに行きどまりとなる。
大山へは、稜線を行かずに林道を行くこと。
ここから直接足久保へ降りる道はないのでもう一度突先山を超えるのが早いとのこと。
小屋の前を行き、突先山を巻く作業用の道を作ったが分かるかな?とのこと。
 戻るよりも林道を大山へ行くことにして歩く。
先ほどのハイカーが林道脇で食事をしているのを追い越す。
林道はかなり古く路面は、安定している感じだ。
西側がよく見えるところがあり、遠くに、南アルプス深南部、黒法師岳の三角形が見える。
暫く行くと、林道がふた手に分かれる、左にはいってみる、暫くで行き止まりとなる。
途中から面倒になり尾根を超えて、強引に林道に戻る。

大山山頂
 アンテナが見えて来る、大山だ、林道が舗装に変わる。
大きなNTTのアンテナがある。
南側に回る、静岡市内が一望できる。
東海自然歩道の案内看板、木製のテーブルとイスが置いてある。
やや左に牛が峰、足久保川、藁科川、安倍川が光る。
静岡市街の先に日本平、そして駿河湾が遠く光る。
風もなく暖かで、草の間からはフキノトウが顔を出して春が近いことを告げている。
アンテナの東の一角がヘリポートとなっていて、東側と、北側が開けている。
突先山同様、東に安倍東山稜と富士山が見える。
北は、近くに、大棚山・中村山の稜線。遠く、南アルプス、聖岳、赤石岳、荒川岳、悪沢岳が連なって見える。
今日は春近し、と言った感じでいまいち、ハッキリしない。
カメラで覗く、180ミリ辺りで全部が納まるが、かなり遠い。
角度が良いのでこことそれらを結ぶ線上の山を捜す、小無間の右肩、中部電力の小屋辺りか?
フキノトウがいっぱいで、これを摘んでいると先ほどのハイカーが追いつく。

大山から足久保
 これからどうしようか、ここまで来ると同じ道を戻るのは嫌やだし、主義ではないし。
頂上にある東海自然歩道の案内図では、足久保の谷沢に下りることになっている。
また、地図でみると、口長島に下りる道がある、これを行くことにする。
気が付くと先ほどの人が先行して行くのが見える、10分程で、追いつき口長島への道を訪ねる。
途中に、口長島への標識があるが、わかりにくい道なので一緒に行くことにする。
静岡の服部の人でこの辺りは良く来るとのこと。
 大棚山の情報に接する。
先ほどの巻道から登ると大棚山直下の鞍部に行き着く。
そこを右に行く。頂上から見晴らしはない。
その鞍部から左へ、西に向かい稜線をゆくと、中村山を経て釜石峠に行く。とのこと
 杉林の中、山の話をしながら下る。途中、一箇所牛が峰、高山が見える。
下に林道が見え、口長島の人家が透けて見えると、右にはいる。
ここは分かりにくい、良くみると、右にテープがあり、道がある。
左の方が良く踏んでいるが、途中で道がなくなる。とのこと。
 右に行くとすぐに、茶畑になり、一気に視界が開ける。
下に長島の集落が見える。茶畑を降りきると、舗装路になりバス停がある。
奥長島の駐車場で連れになった人と再会を約して分かれ、舗装路を上流に30分で登山口まで戻る。

(2)参考タイム
 藤枝(8:20)=奥長島・登山口(9:30)--釜石峠(10:45〜50)--突先山(11:30〜12:00)--
大山(12:30〜13:00)--口長島(14:30)--登山口(15:00〜15)=藤枝(16:20)


3.1995年2月19日(日)天候  晴れ時々曇り

(1)山行記
 今日は、浜松のNさんとその連れ3人で、バスに乗って行く。
林道が延長されていて眼鏡橋の先、登山道入口の標識のある所から沢コースにはいる。
山腹コースは間伐中で危険なので通れない。
沢コースは、日当たりの良い沢沿いの道をゆき、途中から右手の杉林に入り巻き道コースと一緒になる。
突先山は、頂上の木が切られて見晴らしが良くなる。
その代わりに少し殺風景になってしまった。頂上で昼食。
林道を行き、寄り道をせず大山に行く、今年は、フキノトウが少ない。
大山の様子は、変わらない。足久保口長島へ下る。
暫くは雑木の急下降、大きなベンチの下から杉林になる。
30、40分ほど下ってから口長島の標識が出る。左に分かれる。
いくつかの標識があるので間違えないで行ける。
小さな尾根に出てその尾根を辿って行く。
分岐からから30分ほど下ると桧の植林が小さくて、対面に高山(牛が峰)見える場所にくる。
下に林道が見える。更に10分ほどで口長島の集落が透けて見える。
小さな標識があるところを右に行く。集落の上の茶畑に出る。
バスの時間に合わせて超特急で下る。バスに少し待ってもらってなんとか間に合う。

(2)参考タイム
 藤枝(7:50)+自転車+藤枝駅(8:19)=JR=静岡駅(8:40-9:02)=バス=
奥長島(10:00)--眼鏡橋(10:30-45)--登山道入口(10:55)--釜石峠(12:15)--
突先山(13:00-13:40)--大山(14:10-14:20)--口長島(15:35-15:43)=バス=
静岡駅(16:40-17:20)=JR=藤枝駅(17:40)(大石幸雄記)

突先山 Yaman

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このページの制作者は 大石 幸雄 Yukio Oishi です。
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