山案内・Hiking Guide

鶏冠山・Mt.Tosaka

鶏冠山南峯、手前に鶏冠岩。右奧は、中ノ尾根山(撮影、鈴木佑之 1998.11.23)

1.概要

標高2204メートル・2万5千分の1地形図、池口岳、伊那和田

2.山行記 1998年11月22日(日)

池口橋の手前モノレール小屋から1696m
 池口部落の手前、東池口橋の先、池口沢右岸の資材置き場前の広場にテントを張り仮眠。
翌早朝、一旦国道152号線に出て南下し、漆平島から小池集落を経て梶谷方向に延びる林道で取付点を探す。
目的の鶏冠山には遠くなるばかりで適当な場所が見つからずに池口に戻る。
”池口岳登山口”看板と左手に奇麗なトイレがある三叉路を右折して池口林道に入る。
 取付点は、東池口橋の少し先、池口橋の手前モノレール小屋付近。
広く伐採された斜面に取り付く。伐採のためにモノレールが設置してある。
このモノレール沿いに登る。途中、休むのに丁度良い場所を見つけて休憩。
 更に稜線を目指し、1440.5メートルの三角点に出る。ここから緩やかな稜線を行き1535.8メートルに来る。
途中古い御料林局の三角点(1530m)を確認する。御料林局の三角点は、四角柱の尖った四隅を削った形で、
一面には”ひょうたん”が、他の面には、”三等三角点””御料林局”が、上面には×が彫り込まれていた。
途中の笹は現在は、殆ど枯れている。永野さんが、4、5年前に一人で下った時は、身の丈を越していた。
今回通過に2時間を予定していたが、40分で通過できた。途中、身の丈を遥かに越す立ち枯れた笹が散見された。

1696mから笹の平
 1696m手前に水場標識(下り4分、上り6分)がある。水場は、右に入る。
1696メートルから1872メートルまでは地形が複雑で的確なルートファンディングが要求される。
リーダーの適切な判断で抜ける。
 標高2100メートル辺りで左にトラバースする。笹は膝くらいで歩きやすい。鶏冠山頂上は翌日に行く。
笹の平に到着。テントを張る。水は右(南)に下り5分、上り9分、柴沢の源流で得られる。
笹の平は、膝丈くらいの笹原で、池口岳とは指呼の間にあります。
(池口岳へのルートは、池口岳北峯、南峯の間から笹の平らに延る尾根を登るとのことです。)

笹の平から鶏冠山
1998年11月23日(月)
 いままでと違い、稜線には比較的はっきりした踏み跡があり、鶏冠山北峯に行く。
南峯の一角鶏冠岩の周辺でハイマツの群落を確認する。この辺が南限と思われる。
従来南限と言われた丸盆岳は姫小松であった。(永野氏談)
中ノ尾根山から北上した単独行の登山者と会う。
鶏冠山北峯を9時に出発、14時20分に車に戻る。

 鶏冠山西尾根は全体的に踏み跡はないが、笹が枯れて歩きやすくなった。
取付点付近は、伐採されてモノレールがありこれに沿って登ると良い。
1696メートル付近は、地形が複雑で突破が難しい。
下りの場合、2000メートル付近で右、池口川に派生する尾根に迷い込まないように注意が必要だ。
 鶏冠山からこの鶏冠尾根を下るルートとする場合、派生する尾根の大きさ、立派さに惑わされないこと。
常に右手の池口西尾根と左手の白倉、平森、朝日山と連なる尾根が平行していることを確認しながら下る。
的確なルートファンディングできるパーティーのみが下ることが出来る。
 今回のルートを使うと池口岳を巡る回遊ルートが設定できる。
今回の尾根を上りに使い、笹の平で一泊、翌日池口岳を回って池口西尾根を池口集落へ下る。
(池口岳西尾根は、良く踏まれているようだ。)

 鈴木佑之さんの報告を私がまとめました。(文責、大石幸雄。登行者、永野敏夫・鈴木佑之他2名)
暫く私が山に行けないので仲間の記録を掲載して行きます。

3.参考タイム

11月22日(日)
 池口取付点(6:40)--休み場・1070m(7:45)--稜線手前モノレール終点(9:00)--稜線(1440.5m三角点)(9:50)
--1535.8m(11:00)--1696m(12:15)--1900m(13:00)--笹の平(14:20)(泊まり)
11月23日(月)
笹の平(6:30)--鶏冠山北峯(7:00)--鶏冠岩--鶏冠山北峯(9:00)--取付点(14:20)

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