山案内・Hiking Guide

一本杉峠・天狗岳

二番目の鉄塔付近の尾根道

1.天狗岳の概要

・標高1,020m(三角点なし)、2万5千分の1地形図・駿河落合。

静岡市北部、安倍川支流の西河内川の南。三ツ峰、七ツ峰の南側の稜線上にある。
ガイドブックにはないが古くからの峠、一本杉峠から近く、道はしっかりしている。
杉の植林の中で、眺望はない。コースは横沢から一本杉峠に登り南下する。

2.山行記(1996年11月30日)

横沢権現滝の橋から一本杉峠
 横沢権現滝の橋を過ぎて、道路左側に車を置く。
しばらく、そのまま舗装路を歩き右に大きくカーブした先、道路左側に指導標がある。
ガイドブックに記載が無く歩く人がないのかと思ったがそうでもなく、所々に、標識がある。
 井川に行く県道を右下に見て、杉林にはいる。
20分ほどで、最初の送電線の鉄塔の下に出る。
伐採の跡で、植えた杉はまだ小さく、対岸の大岳がよく見える。
広く、明るく、日が当たるので、休憩によい。
足の下には、リンドウの花が咲いている。
ここで、荷物が偏っていないか、余分なものを着ていないか、装備のチェックするとよい。
 また、杉林にはいる、暫くは緩急を繰り返しながらのぼる。
所々、沢を渡り、水場が確保されている。
さらに、1時間ほどで、二番目の送電線の鉄塔に出る。
ここだけが植林がされていなく、落葉の広葉樹がある。
足下には奇麗なコケが見られる。
北側が開けていて、振り返ると大岳が見える。
眺望があるのは、最初の鉄塔とここだけで、あとは全て杉の植林。
 また、杉の林にはいる。しばらくで架線場が右手前方に見える。 ここは真っ直ぐ架線場いかず、左に登るのが正しい。 しばらくで、最終の水場、峠の直下から湧き出しています。
頭上が明るくなり、一本杉峠につく。
 峠には、みぎおくやま、ひだりこしこえ、なかもろこさわ、の古い石の道標がある。
そして、名前の通りの大きな一本の杉の木。
峠の地蔵尊、山神社の祠、杉の幹に埋まっている。
ここまでは、山に遮られて、風がなかったが、杉の梢は、風に大きく揺れている。

一本杉峠から天狗岳
 直ぐに頂上直下の急登になる。
一度、熊笹がでて、登りが緩くなる。
 頂上直下で、腰越方面への道を分け、杉の人工林の天狗岳頂上の一角につく。
頂上一帯は、広く平で、どこが一番高いか判らない。また、杉の植林で日差しが無く、寒い。
頂上の標識は一番南にある、そのまま南下すると樫の木峠に行く。
 この辺一帯の山は、以前に植林された杉が大きくなり、眺望を妨げている。
(竜爪山の薬師岳、大棚山がそうだ。)
一部に雑木が残り、日が当たる場所があり、そこで昼食にする。
帰りは、往路を戻る。

この峠道は、要所に水場を配置し、緩やかに山腹を巻いて登り、昔の人の道作りのうまさを感じます。

3.所要時間

静岡=(60分車)=横沢-(20分)-最初の鉄塔-(60分)-二番目の鉄塔-(20分)-一本杉峠-(20分)-天狗岳
-(10分)-一本杉峠-(10分)-二番目の鉄塔-(40分)-最初の鉄塔-(15分)-横沢=(60分車)=静岡

一本杉峠・天狗岳案内図

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