山案内・Hiking Guide

白水山 Mt. Shiromuzu

1.概要

 静岡県の東部、富士郡芝川町にある。
かつてのギフチョウの産地も杉の人工林になってしまった。
頂上も薄暗い杉の林で、眺望はない。

標高811.8m、1/25,000地形図・上井出

2.山行記

1997年11月3日(日) 天候・晴れ

アプローチ
 藤枝=静岡=清水を経由して国道52号線を北上、県境を右折して芝川町に至る。
日帰り温泉ユートリオの駐車場に車を置いて、石神峠、白水山と一周してくる。
国道を20分ほど北上して地蔵堂まで舗装道路を歩く。丁度良い準備運動になる。
釣り橋の前のバス停を右に入ると民家の軒先に天子湖入口と小さな標識がある。

地蔵堂から石神峠
直ぐに杉の林にはいる。そのまま比較的広い山道を辿る。
10分ほどで小さなお墓のある場所で左手に別れる。ここは、地形図の径と違う。
地形図の波線路を行くと大和田の集落となり、上の杉林の中で一緒になる。
相変わらずの暗い杉の林を登る。分岐から20分で石神峠に来る。
 峠の標識はないが、手前に芝川町が立てたギフチョウ保護地域の薄汚れた看板がある。
峠は、お地蔵さんの他いくつかの石碑が建っている。周囲は薄暗く、眺望は全くない。
このまま直進して、西に下ると佐野川となり、天子湖の堰堤に出る。

石神峠から白水山
小休止の後、峠を左折、尾根を南下する。相変わらず杉林、日が射し込む林地には、カンアオイも見られる。
しかし、こんなに暗い杉林でギフチョウは生息できない。保護地域にするならば、環境を変えなければダメだ。
途中で小休止をはさんで登る。11時過ぎてくる、所々日が射し込み佐野川方面が木々に透けて見える。
この辺までは順調だったが、頂上直下で倒木帯に突っ込む。杉の木が根こそぎ倒れている。
強風でなぎ倒された跡だ。以外と時間を消費して頂上に着く、標識がいくつかある。
 頂上は暗く寒い、真っ直ぐ行って日溜まりを見つけて昼食にする。

白水山からユートリオ
ここは、直進してはダメだ。本当は、左に90度の角度で曲がる。
昼食後そのまま斜面を下る。大失敗。
イノシシと見られる踏み跡がありこれにつられて下ってしまった。
かなり下にきて迷ったと気が付く。午後の太陽に向かっている。斜面が急で広すぎる。
佐野川方面に入り込んでしまったようだ。地図を確認する。
 止まって落ち着いて周りを見回す。左手のやや高くに尾根が透けて見える。
右に下りすぎた、左上に戻る。殆ど頂上近くに出た。2時間くらい浪費する。
尾根に道がつている。こちら側も頂上直下に倒木帯がある。かろうじて富士山が見える。
小休止の後尾根を下る。一個所だけ林が途切れて、大石寺が正面で富士山が見える。
今年は、11月なのに雪が全くない。そういえば10月は雨が降っていない。
30分ほど歩いて峠状のところにくる。
立ち木に赤い雨合羽の古いものが巻き付けてある。赤布も見られる。
直進する尾根に道は続いているが、これを下れとの合図か。右には、踏み後らしきものは殆どない。
左に下る、相変わらず薄暗い杉林の中でただ黙々と下る。
1時間ほど下ると犬の泣き声とかが近づき里に近いのがわかる。
最後に小さな沢を渡って舗装された農道に降りる。下るとユートリオの近くに出る。
ユートリオで汗を流し、疲れを取って帰る。
今日は一日中ただ歩いただけになってしまった。
富士山の姿を期待してきたのに30年前とは違って頂上の木が大きくなってしまい全く見えない。
ユートリオを起点にしてちょうど1日ハイキングの回遊コースになるのに残念だ。

3.参考タイム

ユートリオ(20分)地蔵堂(30分)石神峠(60分)白水山(30分)ユートリオへの峠(60分)ユートリオ

芝川町の町長さんに提案します。

1、標識を付けてください。付ける場所は、地蔵堂バス停からの入り口。お墓の分岐点。石神峠。白水山頂上。
ユートリオへの下降する峠には名前を付けて。ユートリオへの出口。以上の6個所です。
2、倒木を整理してください。頂上の北側は、登りやすくなります。
頂上の南側は、明るく日が差し込む広場ができます、休憩すのにちょうどよく、富士山が見えます。
3、適当に杉を伐採したらどうですか、日が差し込む草地ができ、カンアオイが生えてギフチョウが戻ります。
4、こうすれば、ユートリオを起点にして適当な1日ハイキングの回遊コースになります。
5、山の雑誌で紹介してもらう。
現在、中高年を中心に登山ブームとなっています、この人達を芝川町に惹きつけるのです。


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このページの制作者は 大石 幸雄 Yukio Oishi です。

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