The Room of Naturalist/道しるべ・駿河の山/足久保の山

大棚山


大棚山

1.概要
 足久保川の源流にあり、突先山の対岸にあたる。
遠くからみるとその名前の通りテーブルマウンテンに見える。
この辺は、林道工事・伐採後の植林によって登山道が荒廃している。
また、歩く人の少なさもあって近くて、低いけれども登りにくい山域となっている。
先日の突先山であった人の話、途中にあった小さな標識を頼りに足久保川から登ってみる。

 標高1,007.6m、 1:25,000地形図、牛妻・駿河落合

2.山行記、1995年2月11日(土)建国記念日、天候 曇り

アプローチ
 足久保のテーブルマウンテン大棚山に登る。
今日は、アプローチにバスを利用して登る。
山に登る人が多く、静岡駅のバス停で足久保線に乗る人が10数名いる。
 まず、高山へ、2ケ所の登山口へ数パーティ10名程降りる。
釜石峠、突先山へ1パーティ4名、大棚山へは私一人。
奥長島まで1時間、バスの中は賑やかだ。

突先山登山口から鞍部
 眼鏡橋の手前、突先山の第一登山口というところから入る。
数分上って巻道になる、この道は、どうってことのない道で第一登山口から入る意味はあまりない。
 眼鏡橋の径を合わせ、すぐに大棚山入口の標識となり、ここで小休止。
林を透かして林道が眼下に見え、突先山へのパーティは沢沿いに更に奥を目指している。
右手の植林された杉林に入る、いきなりの直登で堪える。
20分ほどで径が左右に分かれる。
左が沢を目指す、右は更に直登する、踏み方は同じくらい。
右手には青いビニールテープが巻かれている、こちらをとる。
 11時になり杉林の中、陽の当たるところで小休止、対岸に大山のアンテナが見える。
更に30分ほど登ると捲径になる、伐採後で見晴らしがよく対岸に大きな山が見える。
大棚山と思ったが違っていて中村山だ、後で稜線に出てから標識がありそれとわかる。
右手の稜線の鞍部に枯木が立っている、伐採用のワイヤーの支点と思われる。
斜めに上がって行く、目標が見えて、歩行がはかどりみるみる近づく。
最後にきて枯木が径を塞いでいる、踏み跡がなくなる、これを越すと沢の源流になる。
 薄い陽が残っているので、座り込んで休憩する。
元気を取り戻して、最後の登りにはいる、一旦杉林に入り、すぐに稜線に出る。
稜線に出た鞍部に標識があり、右大棚山、左中村山となっている。
風が冷たく、強くて寒い。振り返ると正面に右は突先山、左に大山が見える。
 ちょっと登り北側をみると、南アルプスが見える。
上河内岳、聖岳、赤石沢、荒川岳がまとめて見える。
カメラに納める、後から振り返ってみると、南アルプスが見えたのはここだけだった。

鞍部から大棚山
 右に稜線を登る、薄い熊笹のなか、右は雑木、左側は杉の植林となっている。
966メートルのピークに達するが標識も何もない。
地図をみると大棚山までは更に二つほどのピークを越えることになっている。
このまま行くと釜石峠に戻るのは、時間的に無理だと判断し,、大棚山だけを目指す。
登り下りの少ない稜線を暫く行き、一旦大棚山手前で下る。
大棚山のピークを目指して登る、一番高い所に来たがやはり何もない。
 声が聞こえる、ちょっと下ったところに三角点があった。
先行者が二人ある。ここは杉林の中薄暗く、反対側も熊笹でどこも見えない。
 昼食にする。食後、3人で打越峠まで下ることにする。

大棚山から打越峠
 快調に飛ばす。赤いビニールテープが目印になる。
杉林だけでなく、雑木も混じる林を暫く下ると伐採地に出る。下の方に林道が見える。
 上助から相沢へ林道が打越峠を越えている。
林道に降り立つ。小休止。林道開通記念の石碑がある。

打越峠から足久保へ
 古い歩道は解らず、林道を下る、下にも林道が見える。2人はそこに車を置いてあるとの事。
しかしいま歩いている林道は次第に左に山腹を捲いている。その林道とは方向が違うようだ。
尾根を一つ越え、下に見えた林道とは、谷(や)が違う。
そのまま林道を下ると「ホテルりんどう」に出る。
 さらに歩いて、相沢、栗島を過ぎて舟沢でバスを捕まえて静岡駅に戻る。

3.参考タイム
藤枝駅(8:19)+JR+静岡駅(8:40-9:06)=奥長島(10:00)--眼鏡橋(10:30)--
大棚山分岐 (10:40)--巻道入口(11:30)--稜線・中村山分岐点(12:00)--
大棚山頂上(12:43-13:45)-- 打越峠(14:45-50)--ホテルりんどう--相沢(15:45)--
栗島(16:15)--舟沢(16:35)=静岡駅(17:00-17:21)+JR+藤枝駅(17:40)

足久保の山 道しるべ・駿河の山

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