The Room of Naturalist道しるべ・駿河の山大井川中流域の山

高塚山

高塚山頂上直下のバイケイソウ 1996.5.11

1.概要
奥深い山も、蕎麦粒山から稜線伝いに切り開きが出来て登り易くなった。
登るのに最適な季節は、まずは春5月初旬、シロヤシオがあり、開花の季節です。
この付近には珍しく、頂上の近くにバイケイソウの群落がある。
登路は一般的は、蕎麦粒山から往復する。
一般路ではないが、この山域を好きな人達は、
密かに、杉川林道から。岩岳山を経て竜馬ヶ岳から。
京丸川・洞木沢からと挑戦しているようだ。

標高 =1,621.1メートル 2万5千分の1地形図=蕎麦粒山

2.山行記

    1997年5月17日天候・晴れ

五樽沢のコルから三つ合山
 山犬の段から、蕎麦粒山を経由して五樽沢のコルに至る。
五樽沢のコルから高塚山方面へは、正面の急坂を登る。
少し登るとシロヤシオが目立ち始め、やがて緩い尾根になる。
この尾根も笹原の中にシロヤシオが点在する。
時に右側の林が切れ黒法師岳方面が見れる。
倒木の上に立ち上がるとシロヤシオの梢ごしに黒法師岳の端正な三角形が浮かんでいる。
やがて一登りすると三つ合山、名前の通り三つのコースが合わさる。
頂上は狭く腰を下ろすスペースもない、標識がある。
直進すると鋸山を経由して、遠くは、黒法師岳に至る。
しかし、現在、このコースは、非常に厳しいようだ。

三つ合山から高塚山
高塚山は、左に緩く下り、ついで急な下りとなる。
この辺りはシロヤシオの群落で、白い花に囲まれる。
最低鞍部に下り登りになる。
始めは急だがやがて傾斜が緩み足元にバイケイソウの葉が顔を覗かせる。
右手方向、下に更に大きなバイケイソウの群落を見ると頂上は、近い。
 頂上は、低い笹の広場でユックリ出来る。周囲の見晴らしは、ない。
三角点があり、一部に、小屋の跡の部材が散乱している。
南と西に尾根が派生している。
西は、迂回して、遠く、京丸山に続き、南は竜馬ヶ岳に行く。いずれも厳しいようだ。
西、登ってきて正面は短い笹だが、覗いて見ても踏み跡とかは無い。
左、南方面は、背の高い笹で僅かに切り開きが見られた。

往路を戻り、五樽沢のコルからは、左に下り林道を歩いて山犬の段に戻る。

藤枝==山犬の段−(40分)−蕎麦粒山−(30分)−五樽沢のコル−−三つ合山
−−高塚山--五樽沢のコル−林道−山犬の段==藤枝

(注 このホームページの写真、文章は禁無断転載とさせていただきます。
転載する場合は必ず連絡下さい。)

このページの制作者は 大石 幸雄 Oishi Yukio です。 inserted by FC2 system