The Room of Naturalist道しるべ・駿河の山大井川中流域の山

大札山、樹木観察会バスハイク

1.アプローチ
 森づくりの活動として大札山バスハイク、樹木観察会を行いました。
春の研修バスツアーは5月花の盛期のシロヤシを訪ねて川根の大札山に行きました。
曇り空の中雨の心配もなく気温が高くもない、歩くには好適な天候になりました。
参加者は、樵の会から5名、駿河台森づくりのメンバー21名の合計26名で。
バスの空席が1席と効率よく埋まりました。
 コースはバスで大札山の肩まで行き、樹木の観察しながらゆっくりと頂上を目指します。
森林インストラクターのTさんからコース説明と注意を受けストレッチをして上り始めました。

標高 =1,373.6m 2万5千分の1地形図=蕎麦粒山

2-2.山行記2

    2016年5月22日(水) 天候・曇り

 しばらくは急な登りが続きますが樹木の解説を受けながらゆっくりと行きます。
さすがに標高1100メートルを超えているので、ヒメシャラ、モミ、ブナなど平地では見られない樹木が続きます。
右にトラバースする手前に1本のシロヤシオがあります、が、すでに花の季節は終わり登山道に散っていました、残念。
花は既にベニドウダン、ヤマツツジの季節となっていました。

 直登コースとの分岐を過ぎ右に巻くように上がってゆきます。
以前右側が落ちて危険なところには、金属製の桟道、梯子が掛けられて安全になりました。
ゆっくりと上がって行くと前が開けて展望地に出ますが、木が大きくなってあまり前が見えない。
左に尾根を上がってすぐ頂上です。
 ここで大休止、朝が早かったのでエネルギーの補給をします。
一息入れて北方を見渡すと残雪の聖岳が微かに見えた。
さらにその手前右には大無限山の大きな山体がある、
下から見ると立派な朝日岳が手前に遠慮がちにある、
その右手には安倍奥の山が連なりその向こうには富士山。
左に目を転ずると特徴的な黒木のピラミッド黒法師岳などの南アルプス深南部の山々が連なります、
曇り空ながら意外と遠くまで見えた。
 また手前には1本の白八汐(シロヤシオと読む)、残念ながらこれも咲き終わり1輪だけ残っていた。
また周囲の木々が茂るようになり少し眺望を妨げている、
ここにはアカヤシオの群落があるのだが花の盛期は4月下旬から5月の連休でありまったく花はなかった。
 ここで昼食にすると動くのが嫌になりそうなので先を急ぐ、道を北上し林道まで下る北尾根コースとする。
30分程度と見たが意外と時間がかかる、以前来たときはこんなにアップダウンはなかった、
それを感じるのはこちらが年を重ねたということか。
この尾根は細いところもあるが周囲を森が囲んでいるのであまり感じさせずに行く、
ところどころにはシロヤシオが残っている、また一部左手にはヒノキの人工林もある。
 12時を過ぎ行列の足が止まってしまった、樹林の中で昼食とする。
林道まではほんの数分であったがここで休んだのは正解だった。
 下りきって余裕が出たので蕎麦粒山の基部まで行く、右手には榛原川の源流部、左手な杉川、分水嶺になっている。
ここからは林道をゆっくりと歩きながら樹木を観察しながら朝上った登山道入り口を目指す。

 途中森林インストラクター、講師のKさんが杉のこずえにオオルリの姿を見つける、
双眼鏡を借りてその姿を確認する。
しばらく歩きバスに戻る。帰りには恒例の温泉、川根温泉にゆっくりと浸かり疲れをいやして帰路に着いた。
 全員元気で帰ってくることができた。帰りのバスの中での参加者の感想は、
少しきついところもあり大変だったがよかったとことであった。

樹木観察会なのでコースタイムはとっていません

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