The Room of Naturalist道しるべ・駿河の山瀬戸川流域の山

瀬戸川源流無名峰

1.概要

藤枝から蔵田、舟久保を経由して、笹間へ下る手前の道が広くなった所、
地図上の646m地点から正面にすっきりした山が見える。
良く見ると、写真に写っているように、伐採地の中に径が付いている、これを登ってみる。

最近の状況
その後、2000年9月9日(土)に途中まで登ってみました。
伐採地後の桧の植林帯は、ブッシュが酷くなり、所々踏み跡を隠している。
冬場は、良いだろうが、春から夏にかけては非常に歩きにくい状況になった。
植林帯の最上部の気持ちの良い場所は、健在であった。
伐採地と杉の成樹の植林との間に踏み跡がありこれを下る。
今後は、この踏み跡を登ると判り易い。
ルートは、上の写真の丁度中央、右が緑の濃い杉林、左が伐採地となっている境目です。
(2001年1月12日、補足)

標高840mと869.1m2万5千分の一地形図石上

2.山行記 1999年9月19日(日)瀬戸川源流無名峰に登る。

 清笹峠と笹間へ下る峠との中間地点で、”伐採のため頭上注意”の看板がある。ここが登山口。
11時10分入口、橋のたもと、道路の南側に2、3台の車が置けるスペースがある。下は瀬戸川の源流域だ。
反対側に車が突っ込めるスペースがある。縦に2台置ける。直ぐに右に登る径がある。
伐採の時に作られたらしい良い道が、ジグザグに杉林に伸びている。
 ここに、なんとか山登山口の標識を付けよう。(山の名前が判らない。)
5分で杉の植林を抜ける。足元には、ホトトギスの花が見られる。
ホトトギスの花は、他にもあちこちで見られた。
伐採され明るい桧の植林をジグザグに登る、そのうちに落葉広葉樹の植林になる。
伐採地の上部で長く斜上する、赤松の大木が見られて、最後は、短いジグザグになる。
30分で植林帯の最上部になる。ここは伐採されずに残った木々が点在し休憩するのに丁度良い。
振り返ると、瀬戸川源流の峰々が繋がり、正面の奥に高根山の長い頂上が見え、アンテナも望める。
左には、ビク石の稜線か、遠くには、海・駿河湾が霞んでいる。
少し早いが昼食にする。これが大当たりだった。
この他に休憩に適した眺望が得られる場所はなかった。

 ここから径がはっきりしなくなる。昼食後元気をつけて笹に突っ込む。入口に赤布を付けた。
短いが笹のジャングルとなる。微かに人間か、動物かの踏み跡がある。
抜けると稜線になる。何も目印はない、一本の大きな常緑の広葉樹の木(名前が分からない。)がある。
ここにも赤布を付ける。古い赤テープがある。ここを右、東に行く。
相変わらず笹のジャングルだが、踏み跡ははっきりしてくる。
ほんの少しで清笹峠分岐に来る。ここに唯一のプレート『やいづ一桁よんろく山岳会』の標識がある。

 この分岐を左・北に行く、目指すは、869.1mの二等三角点だ。
相変わらず笹のジャングル、微かな踏み跡を頼りに強引に進む。
笹の高さは、背丈より高く、2メートルはある。
尾根を外さないように緩やかに下る、右側は、急斜面の杉の植林帯、左は、細い天然林らしい。
この辺りが一番笹が濃い。
所々に保安林、保護区の標識がある。また、右側(東側)の足元が所々欠けている。
10分ほどで笹を抜けて桧、杉の植林帯になる。
稜線を外さないように注意して行き、急な坂を30メートル登ると小さなコンクリートの杭がある。

 869.1mのピークの一角のようだ。
三角点を捜す、稜線から左、西側らしい。また、笹のジャングルだ。
踏み跡はない。
とにかく高みを目指す、笹が薄くなり、ちょっと登ると杉の木の下に三角点を見つける。
山名の標識はない。眺望もない。”二等三角点を大切に”の朽ちかけた杭がある。
今年の1月に来た人が痕跡を残してある。
ここにも赤布を付ける。早々に元に戻る、適当に、強引に戻る。
笹に足をすくわれてジャンプしてしまった。痛い。

 稜線に戻り、急な坂を下り、南に引き返す。植林帯を抜けるとさっきの笹のジャングル。
稜線を外さないように視線を上に1/4、下に1/4、右に1/4、左に1/4と配りながら登る。
清笹峠分岐まで戻る。このまま直進して清笹峠へ向かう。30分位だろう。

 だが、これは失敗、思ったよりも状態が悪い。
笹を抜けるまで20分はかかる、細い稜線に微かに踏み跡はあるのだが笹が酷い。
時に足元が崩れていて径が飛んでいる。
左は、全般的にガレ場、右は、踏み跡のない笹のジャングル。
一度は、ガレ場に降りてしまい右にトラバースして戻る。
こんなに笹が酷いとは思ってもみなかったのでTシャツの腕は細かい傷だらけになってしまう。
何とか抜け出す、杉の急斜面の植林帯になる、
ここからは、径はないので適当に下ると下に道路が見えて清笹峠に飛び出す。

 峠から右に舗装道路を下って車に戻る。
無名のこの山は、距離は短く時間もかからないが、笹の酷さは、1級品。
伐採地上部は休憩に良い。
清笹峠からは、かなり大変、伐採地の径を使うのが良策。

3.参考タイム(実測、休憩時間を含む。)

登山口(11:20)--伐採地入口(11:25)--伐採地上部(11:50〜12:10・昼食)
--稜線(12:30)--869.1mの二等三角点(13:00〜13:05)
--清笹峠分岐(13:36)--清笹峠(14:10)--登山口(14:20)
実動3時間だったが、その倍以上は歩いた感じだ。

誰か、この山の名前を知っていたら教えて下さい。

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