The Room of Naturalist/道しるべ・駿河の山/大無間山塊

朝日岳


朝日岳(兎の辻から)正面の小尾根を登り、稜線に出て右に行く。

    1.概要
寸又三山の一つ、急登の連続、特に頂上直下は直登の急坂が続く。
寸又峡温泉から一旦寸又川に下り、吊橋を渡って登り、左岸林道。左岸林道をゲートから遡っても良い。
痩せ尾根を登り、小さな尾根を急登し、数回尾根を変え合地ホツ、その手前に冬でも日当たりの良い小尾根の先端がある。
合地ホツから緩やかにアカヤシオ、シロヤシオの見所とある標識まで登る、途中2箇所の展望所。
下の展望所は、南アルプス深南部の展望、上の展望所は、朝日岳とその南面のガレ。
急坂になり、栗山沢の頭、傾斜が緩み頂上に近くなり、ひと踏ん張りで朝日岳の頂上。
頂上は、東、富士山方面だけが展望を得られる、足下には、栗代川、コッパ沢。

標高1826.6m2万5千分の1地形図寸又峡温泉、井川
    2.山行記 2001年2月10日(土) 天候・曇り時々晴れ
アプローチ
島田から大井川を遡り千頭を過ぎて、寸又温泉へ。

朝日岳と千頭の町並み(2001年3月10日)

朝8時前なのにゲート手前のみやげ物店は店を開けている。
ゲート手前を右折し、テニスコートの下に車を置く。

駐車場から左岸林道
車を置き、整備された遊歩道を歩く、沢を渡り林に入る。
暫く行き、標識に従い、左に折れる。
階段になっている、と、目の前に獣の気配、下からカモシカの子供が覗いている。
暫らくにらめっこ、慌てた様子もなく、ゆっくりと下に下り、姿を消した。
下りきると、吊橋、手入れされ危険は全くない。
眼下の寸又川は水が少なく、温泉から流れ落ちる沢のほうが流量が多いくらい。
渡りきって林道まで登り返す、意外と急坂、最初は、杉の植林、天然林になると林道に飛び出す。
林道脇が広くなっていて案内板と登山届の受け箱がある。
ここまでが準備体操、一息入れ荷物、服装の点検をする。

左岸林道から合地ホツ
林道を横切り、標識に従い山道に入る。
最初、痩せ尾根とある、狭いが両側に樹木があり危険は、ない。
尾根上は天然林だが渡ると一旦杉林になる、抜けるとまた天然林。
主尾根から西南に派生する尾根に地図どおりに南側から登って行く。
殆どが天然林で、かなりの急登、時々小さな尾根を変えて登って行く。
尾根を変えるときに小さなトラバースがあり、要所にはロープが張ってある。
西南に派生する尾根に登りつく頃から杉林になる。
一度、尾根を巻き、日当たりの良い場所に出る、ここで休憩する。休憩に適当なのは、ここしかない。
休憩の後、杉林を下り気味に巻いて、更に登ると主尾根との合流点合地ホツに出る。

合地ホツからアカヤシオ、シロヤシオ見所
合地ホツからアカヤシオ、シロヤシオ見所までは、展望所2つを経て主尾根をゆっくりと登って行く。
雪は、ここまでは殆どないが、この尾根に出ると深くなる。
気温が低いので硬くしまっているが、深いところでは膝を超える。
最初は、杉の植林だが次第に天然林に変わり、登りきると展望が開けて最初の展望所になる。


最初の展望所から、左前黒法師岳、正面黒法師岳

ここから朝日の頂上はまだ遠い。
北側と西側が開け、南アルプス深南部が見渡せる。
正面には、前黒法師岳、奥に黒法師岳、右に丸盆岳、鎌崩の頭、不動岳とつながる。
ここでカメラを取り出し撮影、目の前に大きな針葉樹があり意外と邪魔。
不動岳からの先の山名は同定できない。
再び緩やかに尾根を登って行き、第2の展望所


朝日岳(上の展望所から) 2001年2月10日

ここからは、朝日岳の頂上が間近に望め、西南にかけたガレが目の前にある。
暫らくは、緩やかに登り「アカヤシオ、シロヤシオ見所」の標識のある所に来る。
ここは確かにヤシオの木がある、見通しはきかない。

アカヤシオ、シロヤシオ見所から頂上
ここからが失敗、そのまま登ってしまった、急坂が始まる。
雪も深くなり、深いところは、腿まである、しかし、先行者があり助けられる。
事前の準備が足りなかった、ここで休憩を取り、軽く食事を摂るべきだった。
ここから予想以上に傾斜がきつく、グッとペースが落ち、ゆっくりと上がって行く。
やっとで栗山沢の頭、傾斜が緩む、慎重に雪を踏んで、やっと頂上。
頂上は日陰で寒く、展望はなく、東、富士山の方向だけが樹木が切られている。


朝日岳山頂から富士山の方向

大無間山は木の間に透けて見える、写真は撮れない。足下には、栗代川、コッパ沢。
富士山と、頂上の写真だけ撮って早々に降りる。

頂上から合地ホツを経て戻る。
下りは傾斜が急なだけに捗るが、昼食に適当な場所がなく、合地ホツ迄下り、午前中に休んだ尾根の先端まで下る。
その後はゆっくりと下り、左岸林道、吊橋を渡って、登り返して車に戻る。

    3.参考タイム
藤枝=島田=千頭=寸又峡温泉(8:10)--左岸林道(8:30)--稜線(9:55)--合地ホツ(10:30)--朝日岳頂上(13:15〜13:40) --
アカヤシオ・シロヤシオ見所(14:40)--展望所(14:50)--合地ホツ(15:10)--左岸林道(16:45)--寸又峡温泉(17:10)=千頭=島田=藤枝


左岸林道の案内図

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