山案内・Hiking Guide

笠張山・高尾山


滝の谷峠付近で見た笠張山、右肩に高尾山が覗く

1.概要
 藤枝市の北部瀬戸川上流滝の谷川の源流に当る。
ここは軽いハイキングコースとして丁度良い。
菩提山、高根山と続く稜線の中間にある。
冬の柔らかい日を浴びて、一日ゆっくりと楽しめた。
笠張山の頂上は明るく、ユッタリとした良いところだった。
現在は、林道工事が終わって当時とは、様子が変わっているかもしれない。

林道工事進行後の様子を追加します。(1998年3月)

標高笠張山・681m、高尾山・675.1m1:25,000地形図伊久美

2.山行記
1993年1月30日(土)天候・晴

滝ノ谷から滝ノ谷峠
 滝ノ谷の水車の前に車を置き準備を整えて、舗装された林道を約30分ほど歩く。
林道が行き止まりとなりそこにはヤマメの孵化場(タンク)がある。
小さな沢を渡って対岸の山道に取り付く。
 すぐ茶畑となる、このあたりは作業道により古い道形が崩れている。
茶畑を抜けると、古くから使い込んで、踏み固めらた幅1・5m程の良い道が杉林の中に続いている。
立派な山道を30分で滝ノ谷峠に着く。
峠には滝ノ谷方面から別ルートで林道が上がってきていて、さらに延長工事をしている。
 峠には石のお地蔵様が、小さな自分だけの小屋の中に安置されている。
稜線に出ると、大久保方面から吹き上げる西風が強い。

滝ノ谷峠から笠張山
一息入れて、右手の雑木林につけられた細い道の登りにはいる。
雑木林の中は風が遮られて、冬の柔らかい日差しを受けて暖かい。
2、3のコブを越えると熊笹の中、笠張山の急登になる。
杉の植林と違って、雑木林の中は相変わらず暖かい。
暫く、熊笹の急登を行く、一度杉林に入り、また明るい雑木の林となる。
振り返ると、先月登った菩提山が見える。
ここまでくるとすぐに笠張山の頂上の一角に登り着く。
右手、南側は明るく、背の低い雑木林、左手北側は対象的に暗い植林された杉林となっている。
ほんの少しで、頂上に達する。
明るく日の差す所だが、眺望はなく、僅かに北側の一部に高尾山が見える。

笠張山から高尾山
高尾山に向かう、道は左に折れて、いったん鞍部まで下る。
下る途中右手に、戻るようにトラバースする滝ノ谷への道を分ける。
鞍部からは北側が切れて高根山方面が見える。遠くには雪の山が覗く。
余り風が当たらず、丁度良い休み場所になっている。
昼をここでとることにして高尾山まで行ってくる。
杉の林に入る、途端に冷えてくる、植林された杉の林は寒くては嫌いだ。
所々に天然のものと思われる大きな杉の木がある、これは素晴らしい。
頂上だと思ったらまた林道だ。木が切られてブルが動いている。
木が切られたところからは藤枝市街が良く見えるが、今日は春霞のように煙っている。
眼下にヤマメ園の青い屋根も見える。
少し戻り、頂上の三角点を探す。北側の高みに発見する。

高尾山から滝ノ谷
 寒いので早々に退散して、先ほどの鞍部まで戻り、昼食にする。
高尾山の下りに上から、左手林の中に小屋を発見する。
ユックリと昼食をとり、小屋を確認する。
作業用の小屋で、雨に合ったときは有効に使えそうだ。
小屋の前からは滝ノ谷方面に下に道が着いているが、先が確認できないので、先ほどの滝ノ谷分岐まで戻る。
 分岐から雑木林をトラバースするが、暫く行くと杉の林になる。
杉の林にはいると冷えてくる、急坂となり、急に下って行く。
所々に杉の巨木がある、最後は竹林となりヤマメ園に着く。
振り返ると先ほど見えた高尾山頂上付近の伐採されたところが見える。
 ヤマメ園で御主人と話し込む。自分でヤマメを孵化するとのこと。
猪ノ頭にある県の養鱒場からも卵を仕入れるとのこと。
舗装された林道を暫く下ると、朝、車を置いたの水車の所に帰り着く。

3.参考タイム

藤枝(8:30)=滝ノ谷(9:00)--滝ノ谷峠(10:00)--笠張山(11:00)--高尾山(11:30〜12:45)
--滝ノ谷(14:00〜14:30)=藤枝(15:00)

2-2.山行記 1998年3月29日(日) 天候・晴れ

滝ノ谷峠まで車で登る
 自宅を車で出て滝ノ谷には入り、水車小屋を経て林道高尾線をのぼる。
滝ノ谷峠の手前、菩提山から下った所に出る。左から舗装された林道が大久保方面から上がってきている。
ここで笠張山の写真を撮る。ああ、高尾山に大きなアンテナが出来ている。(上の写真)
 戻って林道の支線に入る。この林道から滝沢への入口を確認する。
林道に水たまりがあり、竹林の手前を右に入る、入口に馬酔木が2、3本ある。
この馬酔木に枯れ木が数本倒れて、被さっているのを取り片づける。曲がっていた木がしゃんとなる。
誰かが小さな標識を着けてくれた。ここに捨てられたジュースの空き缶を枝に被せる。
 大久保との分岐に戻って、林道を北上する。滝ノ谷峠を右に確認する。
さらに北上すると林道が行き止まりになる。

滝ノ谷峠から笠張山
 林道脇に車を置いて、右に稜線の山道へ入る。直ぐに笠張山の急登になる。
最初は、熊笹の中落ち葉を敷き詰めた滑りやすい径だ。
暫く登ると杉林に入り、5、6回ジグザグを繰り返すと雑木林になる。
雑木林を左から回り込むと笠張山の一角に登り着く。
 左手杉林、右手雑木林を行くと北側に笠張山の標識がある。
頂上の北・東方面が伐採されてしまった、高尾山のアンテナが良く見える。
左手、北に向かって下る、途中滝ノ谷への径を右に戻るように分ける。
出来たばかりの林道に飛び出す。林道の廃土で広場が出来ている。
ここは、以前気持ちの良い鞍部だったが台無しになった。

高尾山から車に戻る
 林道を跨いで山道に入る。暫く雑木林を行き、杉林にはいる。右下には林道が林を透かして見えている。
高尾山の三角点は、薄暗い杉林の中。と思いきや、北側がバッサリと伐られている。
北側の展望が開け、近くに高根山が見える。その他は春霞で見えない。
伐採跡を見ると雑木ばかりで、材木を伐り出した訳ではない。
高尾山の一角にNTT蔵田無線中継所のアンテナがドデンと居座っている。味気ない。
 高尾山からは、林道を戻る。笠張山との鞍部から少し歩いた所で林道工事が中断している。
強引に登ると林道予定コースの赤い標識が続いている。
一つ尾根を越えた所で先を見ると、まだ谷一つと尾根を越えなければならない。
巻き径は諦めて左に尾根を登る、踏み跡はないがブッシュもなく楽に歩ける。
登り切ると笠張山の頂上の西の一角に出る。そのまま先ほど上った径を下って車に戻る。
この下りが歩きにくい、急な上に落ち葉が積もっていて滑りやすい。
帰りは、先ほどの林道分岐から右(北側)へ大久保に下り、蔵田を回って戻る。

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