The Room of Naturalist道しるべ・駿河の山

富士見山

早川合流点付近から見た富士見山

1.概要

 山梨県の南部、早川と富士川との合流点の北側に位置している。
静岡方面からのアプローチは、国道52号線を新早川橋をわたり、
切石から左に折れ、堂平まで行き左に戻り平須に行く。
登山コースの概略。車を林道と平須の分岐点に置き、尾根の張出しの階段から上る。
まず、杉の林を登り、1時間30分で落葉広葉樹の自然林になる。
杉林を抜けた尾根が日当たりが良く休憩によい。
そこから山の南面をトラバースし、その後ジグザグの急登にはいる。
左手にガレを見ると稜線に近く、稜線に出て左に折れる、小さいピークを越え、暫くで頂上となる。
頂上からは、富士山が、毛無山の上に見え、南アルプス、悪沢岳が正面に見える。
所要時間は、平須登山口から3時間。

標高1639.5m、1:25,000地形図・切石

2.山行記1996年3月16日(土)

アプローチ
 清水・興津から国道52号線を北上する。
新早川橋を渡るところで、正面左手に今日登る富士見山が大きく見える。
切石で左折するのを間違えて一つ手前の道を入る。
左に振られて矢細工にきてしまう。富士見山を水平にとりまく林道を右に取り平須の入口に着く。
 林道と平須の入り口との分岐点に車を置いて、登る準備をする。
ここに、車、数台が置ける。が、今日は雪があり、うまく置けない。
既に入口には、車が2台おいてあり、先行パーティがある。

平須の入口から尾根の張り出し地点
尾根の張り出しから階段を上る。最初は杉の林で眺望は効かない。
ジグザグを切り、ややトラバースする。
またジグザグに戻り、30分で古い植林小屋にくる。
小休止にもってこい。雪が出てきそうなので、スパッツを付ける。
 更に杉の林を登る。途中に右に古い道を分ける。どこかで一緒になるはずだ。
又30分で古い植林小屋にくる。さっきの道が右手にあるようだ。
この辺から雪が出てくる、日陰は積もっている。トップが先に行ってしまう。ペースが合わない。
 途中、雪の中で止まっているが、休憩するには場所が悪い。追い越す。
杉の林を抜ける。尾根の張り出しにくる。予想通り日当たりがよく雪も消え、休憩によい。
ここまでで1時間30分で時間的には丁度半分来たことになる。
休憩している先行したおばさんパーティに追いつく。甲府から来ているとのこと。
一緒に休憩する。振り返ると富士山がかなり大きく見えるようになる。
男性一人で、おばさん数人を引き連れている、とても私では統率できそうにない。

尾根の張り出し地点から富士見山
 後続が追いつくのを待って出発。尾根の張り出しから左にトラバースする。
また、雪が出てくる。おばさんパーティに追いつく。
沢を渡るところにちょっとした岩場があり渋滞を起こしている。
ロープが張ってあるが雪で足場が悪く、ちょっと危険だ。
帰り、時間が遅くなって凍結すると嫌なところになりそうだ。
さっきの杉の林も要注意だ。
適当なところでおばさんパーティを追い越し、先行させてもらう。
明るい雑木林を快調に登る。
所々に雪を見るが順調だ。
尾根の曲がり角で小休止する。
足下の土が軟らかくて気持ちがいい。ここで、トップに替わる。
 ガレを左に見る地点まで来る。立ったまま休憩する。頂上まで30分位と見る。
細い幅2、3メートルの尾根を渡る。危険の標識がある。
左がガレで抜け落ちている、天候が悪いと気を付けなければならない。
突然、雪が深くなり傾斜が増す。深いところでは膝までになる。
先行者が無く、ラッセルとなる。15分位で疲れて、ペースが落ちる。
 Yさんにトップを替わる。やっぱり二人目は楽だ。
暫くで稜線に出る。左に取る。右の堂平からの道は全く踏み跡がない。
途中、右に御殿山の標識があり道を分ける。
見送り直進する。小ピークを越え頂上に来る。

富士見山山頂
 おおすごい。期待以上の眺望が待っている。
東に富士山が高い。
南は篠井山から興津川流域のの山並み。
西の正面に悪沢岳、と荒川岳。赤石岳が頭だけを見せる。
右に視線を移すと、塩見岳。
北に北岳を盟主とする白根三山、北岳、間の岳、農鳥岳。
更に、東北に鳳凰三山が見え、北岳との間に甲斐駒が立つ。
長い昼食後、帰路は往路を戻る。

3.参考タイム

藤枝(6:15)=清水(7:15)=切石=平須=平須登山口(9:40)--尾根の張り出し(11:10)
--稜線(12:20)--富士見山(12:40-14:00)-平須登山口(16:00)
=稲子川・湯-トリオ(17:24-18:30)=清水(19:30)=藤枝(20:15)

4.参考書

山梨のハイクコース 上野巌著 山梨日日新聞社刊 平成3年8月14日初版発行

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