The Room of Naturalist道しるべ・駿河の山

端足峠から雨ヶ岳

雨ヶ岳頂上からの富士山

1.雨ヶ岳の概要

・標高、1771.7m。・1:25,000地形図・精進

富士山の北側、朝霧高原の北端、静岡県・山梨県境にある。
北東には、龍ヶ岳、南へは毛無山に繋がる。
登路はまず、端足峠をめざして1時間位。峠から道を左にとり、雨ヶ岳を目指す。
端足峠から1時間で小平地とよばれるところに着く。そこから更に1時間で雨ヶ岳。
雨ヶ岳は富士山の眺めが売り物で静かな山だ。南アルプスは木に遮られてよく見えない。

2.山行記(1996年10月19日)

根原から端足峠
 車を根原A沢貯水池の脇に置いて雨ヶ岳を往復してくる。
神社の所にチェーンが張ってあって、中まで入れない。
国道まで戻って旧道の廃道の中に駐車して歩いてはいる。
 A沢貯水池に来る、貯水池沿いの道は行き止まり。

右に入って本来の登山道に戻る。この辺りは東海自然歩道となっていて広い道だ。
左側が杉林、右側は桧の植林地で、その境目を登る。
直線的に延びている、下が湿っている粘土質の道だ、雨が降るとぬかるんで歩きにくい。
植林された桧の木が以前よりかなり大きくなって幼樹から若木になり富士山が見えにくくなった。
植林帯が切れて雑木林になる。
直ぐに空沢を渡る、左手上の方から水音が聞こえる。水は近いようだ。
 沢に沿って登ると暫くして水平の道になる。左手に端足峠への標識がある、その道に入る。
ジグザグに登り、根原から1時間位で端足峠(ハタシトウゲ)につく。
途中、振り向くと富士山が見えるが、以前より見にくい。
 峠からは、右へ行くと龍ヶ岳、直進すると本栖湖に降りられる。
本栖湖方面は、踏み跡が消えかかっている。
龍ヶ岳は、標高は低いが、笹が酷くて手強い山だ。
しかし、富士山、南アルプスの展望は、優れている。

端足峠から小平地
径を左にとり、雨ヶ岳を目指す。一旦ちょっと登って、峠状の所を過ぎる。
そこからは、熊笹の登りとなる。道はハッキリしているが笹に掴まっての急な登りが続く。
 端足峠から1時間で一旦傾斜が緩み小平地とよばれるところに着く。
景色は見えないが休憩するのに丁度良い。

小平地から雨ヶ岳山頂
また、笹の登りとなるが、一度少し平らになって、尾根状の所に来る。
富士山が見え、足下に朝霧高原が見える。
笹が少なくなり、傾斜が急になると岳樺の木が目立ち始める、と頂上が近い。
小平地から1時間で雨ヶ岳頂上に着く。頂上は、広い平地となっている。
 頂上からは、富士山の眺めが良いが、西、北側は木に遮られていて南アルプスは見えない。
南側には、毛無山に続く稜線が伸び上がっている。
 雨ヶ岳は渋くて、人の少ない静かな山で、富士山の眺めがよい。
また、行く人が少なく少し荒れている。

3.参考タイム

 藤枝(6:00)==清水==根原(8:30-9:00)--A沢貯水池(9:15)--端足峠(10:15)
小平地(11:15)--頂上手前の笹原(11:45)--雨ヶ岳頂上(12:15-13:30)--小平地
(14:00)--端足峠(14:30-45)--根原(15:30-45)==清水==藤枝(18:20)

雨ヶ岳の案内図

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