山案内・Hiking Guide

安倍東山稜

八紘嶺


八紘嶺から見た赤石岳・1991年1月の撮影です。

    1.概要
安倍奥の最北端に位置し、標高1900mを越えるが、比較的登りやすく、景色も優れていた。
特に白根南嶺を前景にして、聖岳、赤石岳が良く見え、笊ヶ岳が立派に見えていました。
最近頂上は、周りの樹木が大きくなり、南アルプスの主峰は、見れなくなりました。
富士山は、富士見台、稜線の途中、頂上から見ることが出来ます。

標高1917.9m2万5千分の1地形図梅ヶ島

    2.山行記・2000年10月14日(土) 天候・晴れ午後から曇り
アプローチ
静岡市内を北上し、梅ヶ島温泉を通過し、山梨県の大城に抜ける林道に入る。
この林道は、冬季、12月の中旬からは通行止めになる。
入って直ぐ、カーブを回り込んだ所、左手に登山口がある。(本当は、ここから登る。)
今日は、林道をそのまま安倍峠と八紘嶺の分岐点まで行く。
林道の周りは、広葉樹が多いがまだ紅葉していない。
分岐点は八紘嶺登山道と林道とが分岐する地点で、左手が広く駐車場になっている。
駐車場は、車10台以上置ける、今日はすでに5台ほどが止まっているが思ったほど多くない。
ここで身支度をして登山道に入る。入り口には標識が完備されている。

登山口から富士見台
登山道に入ると、小さな尾根を急激に登ってゆく。
周囲は、広葉樹で春の芽吹き、秋の紅葉と気持ちの良いところだ。
今日は、華やかな紅葉の前の静かな山道となっている。
短かな笹が目に付き、右手に安倍峠にトラバースする道を分ける。
尾根を離れ、左にトラバースすると前方が切れ、ガレの上に出る、富士山が正面に大きく見える、富士見台だ。
小休止にちょうど良い、足の早い人なら分岐点から30分、普通で40分、かなりゆっくり登っても1時間は、かからない。
ここからは、右手正面に富士山、真正面には、富士川の大城、左に主稜線から伸びる尾根が見える。
右手、下には、安倍峠を越えて身延側に越える林道が見え隠れする、以前安倍峠から下っていた径はどこだろう。

富士見台から主稜線
小休止して、左にトラバース気味に登る、ここからは、主稜線の南西の斜面を巻き気味に行く。
小規模なガレ(以前より小さくなった)や、ちょっとした岩などがある、危険はなく、また要所にはロープが着けられている。
左斜面が笹原の場所では、大谷崩れの頭や、山伏のなだらかな頂上が見える。
たまに紅葉した木を見るが殆ど紅葉は来ていない。
トラバースや登りを繰り返してゆくと主稜線に登りつく、右手に少し入ると正面に富士山が見える。
手前の木が大きくなり、下が少し煩いが整った富士山の写真が撮れる。以前は、枯れ木等が前景となっていた。

主稜線を行き、八紘嶺頂上へ

ここで一息入れ主稜線を行く、なだらかな登りで広葉樹の中を行く、気持ちの休まる尾根だ。
かなり大きな登りとなり頂上は近いか、と、思わせその前のピークとなる。
このピークからいったん下り、更に上り返し、左手が開け、安倍川が望める。
ここまで来ると本当に頂上が近くなり、頂上で休んでいる人の声が聞こえてくる。
また、主稜線を行くと、小広い八紘嶺の頂上となる、三角点があり山梨県(?)百名山の立派な標識が目に付く。
頂上は広く10数名は座れる、ただ、周りの木が大きくなり南アルプスの主稜線は見えない。
頂上から大谷崩れの方向に少し下ると、樹木の透き間からかろうじて聖、赤石を見ることが出来た。
肉眼では、確認出来るが、写真にとることは、枝が邪魔をして撮影できない。
頂上に戻り七面山方面に下る、こっちは全く見えない。頂上の周りをうろうろしたが収穫は無かった。
10年前に来たときは、頂上から辛うじて笊、聖、赤石が木の上に見え、20年前には、北岳も見えていた。
自然の変化は見た目には大きくないが、こうしてみると歳月の経過は、確実に自然が変化しているのを実感できる。
今回は、写真も失敗したので前の物を探し出し、誤魔化しときます。
従って本来は、最初に来る写真を下に掲載します。
帰りは、きた径を戻る。

    3.参考タイム
藤枝=静岡=梅ヶ島=分岐点(9:05)−富士見台(9:50-10:00)−
八紘嶺(11:45-12:40)−富士見台(13:50)−分岐点(14:25)=梅ヶ島=静岡=藤枝

    4.行程図

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このページの制作者は 大石 幸雄 Yukio Oishi です。
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